家系ラーメンは、豚骨と醤油をベースとした濃厚なスープ、太めの麺、自由に選べるトッピングが特徴の人気ラーメンです。ガツンとくる味わいと大盛りの麺量で、ラーメン好きの心を掴んで離しません。しかし、その美味しさの裏には、高カロリーという落とし穴が潜んでいるのです。今回は、家系ラーメンのカロリーについて詳しく解説し、上手に付き合う方法をお伝えします。
1.家系ラーメンは濃厚なスープ、太麺、自由なトッピングが特徴だが、高カロリー(約800kcal/杯)
2.高カロリーの理由は、濃厚なスープ、多めの麺量、高カロリーなトッピング
3.太りにくくするコツは、野菜トッピングを増やし、アルコールを控えること
4.味噌ラーメンは比較的太りにくいが、適量を心がけることが大切
家系ラーメンのカロリーや栄養成分を徹底解説!
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家系ラーメンのカロリーはどのくらい?
では、家系ラーメンのカロリーを、具体的な数字で見ていきましょう。家系ラーメン1杯(並盛り)のカロリーは、約800kcal前後です。この数字は、ラーメン1杯で摂取するカロリーとしては、かなり高い部類に入ります。
家系ラーメンが高カロリーになってしまう理由は、以下の3点です。
- 豚骨と醤油をベースとした濃厚なスープ
- 通常よりも多めの麺の量(130g~160g)
- 自由にトッピングできる豚肉やバラ肉のチャーシュー
特に、スープに使われる豚骨エキスや醤油、背脂などは高カロリーな原材料です。麺の量も、一般的なラーメンよりも多めなので、炭水化物の摂取量が増えます。トッピングの自由度が高いのも、家系ラーメンの特徴。チャーシューを多くすれば、それだけカロリーもアップします。
また、家系ラーメンを提供するお店では、ご飯が無料で付いてくることもよくあります。せっかくなので、とご飯を一緒に食べてしまうと、1食で1,000kcalを超えてしまうこともあり得るのです。
麺、スープ、チャーシューだけの具材別カロリーを紹介
次に、家系ラーメンの具材別のカロリーを見てみましょう。
具材 | カロリー |
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麺(130g~160g) | 322kcal~395kcal |
スープ(脂少なめ~多め) | 90kcal~360kcal |
チャーシュー(1枚20g) | 約20kcal |
麺は、130g~160gで322kcal~395kcalあります。これは、ラーメン1杯に使われる麺の量としては、かなり多めです。スープは、脂の量によって90kcal~360kcalとばらつきがあります。家系ラーメンの特徴である、こってりとした味わいのスープは、高カロリーな部類に入るでしょう。
トッピングの中で、カロリーに大きな影響を与えるのがチャーシューです。部位によってカロリーが異なりますが、1枚20gあたり約20kcalと言われています。枚数が多ければ多いほど、カロリーは積み重なっていきます。トッピングを控えめにするだけでも、カロリーを抑えることができるのです。
二郎系など他のラーメンとのカロリー比較
ここで、家系ラーメンと他のラーメンのカロリーを比較してみましょう。
ラーメンの種類 | カロリー(1杯) |
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家系ラーメン | 800kcal |
二郎系ラーメン | 1600~2900kcal |
醤油ラーメン | 479kcal |
豚骨ラーメン | 450kcal |
味噌ラーメン | 507kcal |
塩ラーメン | 469kcal |
つけ麺 | 664kcal |
二郎系ラーメンは、1600~2900kcalと非常に高カロリーであることがわかります。家系ラーメンの2~3.6倍、他のラーメンと比べると3~6倍ものカロリーがあります。二郎系ラーメンは、大盛りの麺と豚肉、野菜がたっぷりと盛られていることが特徴で、それがこの高カロリーの要因となっています。
家系ラーメンも他のラーメンと比べるとかなり高カロリーですが、二郎系と比べるとまだ控えめといえるでしょう。醤油ラーメンや豚骨ラーメンの約1.7倍、味噌ラーメン、塩ラーメンの約1.6倍です。つけ麺よりも100kcal以上高いのです。つまり、家系ラーメンは、1食分の基準と考えると、かなりオーバーな食べ物ということができます。
高カロリーな家系ラーメンですが、その味のクオリティの高さから、ファンも多いのが事実です。では、どのように付き合っていけばいいのでしょうか。
高カロリーな家系ラーメンを食べても太りにくくするコツ
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スープは飲み干さないようにしよう
家系ラーメンのこってりとしたスープは美味しいですが、そこには多くの塩分と脂肪が含まれています。スープを全部飲み干してしまうと、余分なカロリーと塩分を摂取することになり、健康へのリスクが高まります。スープを残すことで、不要なカロリーと塩分の摂取を防ぎ、健康的に家系ラーメンを楽しむことができます。
また、スープを飲み干さないことで、胃もたれや胸やけのリスクも下がります。家系ラーメンのスープは濃厚で脂っこいため、消化器系への負担が大きいのです。スープを残すことで、この負担を軽減することができます。
スープを完飲するのは味わい深いですが、健康面を考えると控えめにするのが賢明です。家系ラーメンのスープは、麺につけて食べるだけでも十分美味しく頂けます。飲み干すことにこだわらず、適量を楽しむことが大切です。
麺の大盛りは控えめに
家系ラーメンの食べ応え抜群の太麺は魅力的ですが、満腹感を得るために大盛りにするのは要注意です。麺の量が増えれば、それだけカロリーも一気に増加してしまいます。標準の麺の量を守りつつ、野菜やタンパク質のトッピングで満足感を得るのがおすすめ。これにより、過剰なカロリー摂取を抑えることができるのです。
麺の量を控えることで、咀嚼回数も自然と増えます。よく噛むことで、満腹中枢が刺激され、少ない量でも満足感が得られるようになります。また、食べるペースも緩やかになるので、自分の満腹サインに気づきやすくなります。
家系ラーメンは、麺の大盛りが魅力的ですが、それは高カロリーの原因にもなっています。美味しさと健康のバランスを取るためには、標準サイズを選ぶことが大切です。トッピングで楽しみを増やしつつ、適量を心がけることが、賢い家系ラーメンの食べ方と言えるでしょう。
野菜トッピングを増やして食物繊維を摂ろう
高カロリーな家系ラーメンですが、野菜のトッピングを増やすのがおすすめです。きくらげ、もやし、ほうれん草、キャベツなど、ラーメンによく合う野菜は低カロリーなものが多いです。
野菜には、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には、糖の吸収を穏やかにし、脂肪の蓄積を防ぐ働きがあると言われています。野菜を多めに摂取することで、カロリーオーバーを防ぐことができるのです。
また、野菜には、咀嚼回数を増やす効果もあります。じっくり噛むことで、満足感が得られ、麺の量を抑えることができます。食べる順番も、野菜から先に食べるのがおすすめ。野菜の食物繊維が、麺の糖の吸収を穏やかにしてくれるでしょう。
ラーメンにアルコールは合わない?
家系ラーメンとビールは最高の組み合わせ、と言われることがあります。確かに、こってりとした味わいのスープと、ビールのシュワシュワ感は相性抜群です。しかし、脂っこいラーメンとアルコールを一緒に摂取するのは、体に負担がかかります。
アルコールを分解するのは、主に肝臓の働きです。肝臓は、アルコールを分解する他にも、脂肪を分解する役割を担っています。アルコールと脂肪が同時に肝臓に運ばれると、アルコールの分解が優先され、脂肪の分解が後回しになってしまうのです。その結果、脂肪が体内に蓄積されやすくなると言われています。
また、アルコールは胃酸の分泌を促進します。胃酸が増えると、胃もたれや胸やけの原因になります。脂っこいラーメンとの組み合わせは、消化器系への負担が大きいのです。翌日の体調不良を避けるためにも、家系ラーメンを食べるときは、アルコールは控えめにするのが賢明でしょう。
何ラーメンが太らない?味噌ラーメンがおすすめ!
ラーメンの中でも、比較的太りにくいのが味噌ラーメンです。味噌に含まれる大豆のサポニンには、脂肪の蓄積を抑える働きがあると言われています。
しかし、味噌ラーメンもカロリーが高いことには変わりありません。1杯あたり約500kcalあるので、食べ過ぎには注意が必要です。脂肪の蓄積を抑える働きがあるからと言って、大盛りにするのは禁物です。適量を心がけることが大切です。
また、野菜トッピングを追加したり、アルコールと一緒に飲まないようにしたりするのも、味噌ラーメンでも同様です。ラーメンを食べるときの基本的なルールを守ることが、太りにくさにつながります。
家系ラーメンのカロリーについて総括
家系ラーメンは、豚骨と醤油のコクが効いた濃厚なスープ、食べ応え抜群の太麺、自由にトッピングできる具材が特徴の人気ラーメンです。しかし、その美味しさの裏には、高カロリーという落とし穴が潜んでいました。
1杯あたり約800kcalと、ラーメンの中でもトップクラスのカロリーを誇る家系ラーメン。その理由は、濃厚なスープ、多めの麺、高カロリーなトッピングにあることがわかりました。家系ラーメンを食べると、1食で1日に必要なカロリーの半分近くを摂取してしまう可能性もあるのです。
とはいえ、家系ラーメンのファンは多く、その味の虜になっている人も少なくありません。家系ラーメンを上手に取り入れるには、スープを飲まなかったり、大盛りは控えたり、野菜トッピングを増やしたり、アルコールと一緒に飲まないようにしたりするのがおすすめです。また、ラーメンの種類で言えば、味噌ラーメンが比較的太りにくいと言われています。
美味しさと高カロリーは紙一重。だからこそ、上手に付き合っていくことが大切です。食べ過ぎには注意しつつ、たまには家系ラーメンで至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。